好きなことでメシを食う、そんな生き方があってもいいじゃない!
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旧ブログ「オガのスキメシ日記」

ゴーストライターのオガワが好きなことでメシを食うための方法を徹底解説

世の中・・・女、酒、金!そうだろ?

「あー、授業だり~」

正直、私の大学時代は
決して誇れるようなものではない。

ダラダラと授業を受けて、
バイトに行って小遣いを稼ぎ、
週末は友達と飲み会に行く。

特別な目的意識もなく
流されるまま日々を過ごしていた。

よくつるんでいた友人と
頻繁に飲み会をしていたから、
二日酔いで授業をサボることも
珍しくなかった。

本音を言えば、大学というものに
価値を見い出せていなかった。

「大学の授業なんて何の役に立つんだ?」

大学に通っていて率直に思ったことだ。

社会に出て本当に使うのか?
という話を延々と聞かされて、
しかもバカ高い授業料を取られる。

割に合わないように思えたし、
授業を真面目に受ける
モチベーションもなかった。

そんな大学生活の楽しみは、
友人との飲み会や遊びだった。

良く言えば、
ダラダラと友達と過ごしていた
“今時の大学生”といった感じだろう。

良く言えば…ね。

当時はいつも7~8人の
男グループで行動をしていた。

大学の最初の授業で隣に座った
「タロウ」という男と友達に
なったことがきっかけで
輪が広がっていた。

私の苗字は小川の「お」で、
タロウの苗字は「か」から
始まっていた。

そのため授業では席が隣か
後ろになることが多かった。

「せっかく隣同士になったんだから、
友達になろうよ」

というありきたりな流れだ。

しかし、大学に知り合いが
ほとんどいない自分にとっては
とても有り難い縁だった。

こう言ってはなんだが、
当時のタロウはかなりのイケメンで
身長も180cmほどあった。

そのため女の子にもモテていた。

飲み会をしていても、
タロウに女の子の視線が
来るのを頻繁に感じる。

しかも、性格も良いのだから
手が付けられない。

合コンには絶対に来るなよ、
と言いたくなるタイプだった。

そして、友達グループの中の一人に
「おじさん」というあだ名の人物がいた。

浪人していて、年齢は僕たちの
グループの中では最年長。

さらに顔がデカくて
老け顔だったことから
タロウが名付けたあだ名だった。

おじさんはそのあだ名に不服を
申し立てていたが、仲間内では瞬く間に
おじさんというあだ名が定着した。

「おじさん」というあだ名を
誰もが愛していたのだ。

そのおじさんだが、かなりの
ダメ男的な要素を取り入れている。

‐優柔不断
‐すぐにテンパる
‐人任せ
‐出来ない言い訳がうまい
‐ひ弱
‐すぐにキャバクラに行きたがる
‐酒乱

はっきり言って、傍から見ていると
かなりのダメ男である。

一緒にお酒を飲みに行くと、
「キャバクラに行きたい!」
と真っ先に言い出す男だった。

そして、仲間からは弄られる
ポジションにいたので、
「またかよ」「一人で行けよ」
と罵られていた。

そういう時はいつもタロウに
助けを求めていた。

タロウが特におじさんを庇うわけでは
ないのだが、邪険にせずおじさんの
話を聞いてあげるのだ。

そういった経緯もあって、
おじさんはタロウを
こよなく愛していた。

おじさんからタロウに声をかけて
二人で飲みに行くことも珍しくなかった。

そんなおじさんには数々の
知られざるエピソードがある。

スターウォーズのような
大作には決してならないが、
それなりに酒の肴にはなるだろう。

ある日のことだ。

おじさんとタロウが
二人で飲みに行くことになった。

おじさんとタロウが待ち合わせをして
「どこの店に行こうか?」
という話になると、おじさんが
「女の子と飲みたい」と言い出した。

仕方なくタロウは
おじさんが提案してきた
出会い系カフェに付き合うことになった。

出会い系カフェとは、
気に入った女の子がいた場合、
店員さんに頼むと自分たちの席まで
呼んでくれる仕組みになっているらしい。

タロウは女性に困っているわけでは
ないから「仕方がない」という感じだが、
一方、おじさんはノリノリだ。

おじさんとタロウは、
カフェに来ている2人組みの女の子を
店員さんに呼んでもらった。

しかし、先ほどもお伝えしたが、

「タロウはイケメン」

「おじさんはデカイ老け顔」

である。

失礼を承知で言うが、
両者の内面を考慮しても、
おじさんがタロウに勝っているところが
あまり見当たらない。

当然、2人の女の子はタロウをチヤホヤした。

「タロウ君ってカッコいいね~♪」

「タロウ君、このあと時間あるの?」

など。基本的にタロウにばかり
女性2人の好意が向けられた。

そうなると、当然おじさんは面白くない。
おじさんはどんどん不機嫌になっていった。

そして、ここからである。
おじさんが本当の力を発揮するのは。

タロウばかりがチヤホヤされるのは
面白くないから、当然おじさんの
お酒はすすむことになる。

そして、これも先ほどお伝えした通りだが、
おじさんは「酒乱」だ。

不満がピークに達したおじさんは、
いきなりこう言い放った。


「おい!タロウ!


キャバクラ行くぞ!」

 

まさかの発言である。

これを聞いた女の子の一人は、
「テメーひとりで行けや!」

※本当にこう言い放ったらしい


女の子からすると
タロウが居ればいいのである。

残酷な現実だが、
おじさんに用はない。

店の外に出た後も、
女の子2人はタロウにべったり。

それでも、おじさんはしつこく
「キャバクラに行くぞ」と言い続けた。

ここまでくると、少しけな気である。


「キャバクラならお前ひとりで行けや!

タロウ君、次どこ行く~♪」


この発言におじさんは、
とうとうキレてしまった。

「てめー!ふざけんなや!!」

そう言っておじさんは、
女の子の腕を掴み、払いのけた。


そして…

女の子の脇腹に
ボディブローをぶちかました

あり得ない展開だ。

タロウは呆気に取られていた。

いくら酔っていたからといって、
女の子を殴るか?

しかし、女の子に全くダメージはない。

「何すんだ!ふざけんな!!」

女の子は大激怒し、
逆におじさんを突き飛ばした。

「ガシャン!ガラガラガラ!!」

おじさんは物の見事に吹っ飛ばされ、
お店の前に置いてあった
ビールケースに激突した。

弱い…

弱すぎる…

これも先ほどお伝えしたが、
おじさんは「ひ弱」なのだ。

腕力は女の子と
ほぼ同等くらいしかない。

そして、おじさんと女の子が
取っ組み合い状態になってしまった。

すると、

「ヘイ!ストップ!ストップ!!」


なんと、通りすがりの外国人
(推定身長190cm)が、
二人のケンカを止めに入ったのだ。

これもまさかの展開である。

タロウは外国人のあまりの迫力に
恐怖を感じたと証言している。

ちなみにだが、一応タロウも
身長180cmの力自慢である。

「二人とも、ケンカはいけませんよ」

そう言い残し、心優しき外国人は
その場を去っていった。

こんなあり得ないことを
平気で起こすのが、おじさんの
パフォーマンスの高さだと言える。

そのエピソードを聞いた僕たちは、
「おじさん、最低だな」と
大バッシングした。

するとおじさんは、
タロウに助けを求めるわけだ。

結果、またタロウと2人で
飲みに行くのである。

完全にパターンが出来上がっている。

そして、おじさんはタロウと
酒を飲んでいる時に、
このような名言を残している。


「タロウ!


世の中…


女、酒、金!そうだろ?」


こんなことをさらりと言えてしまうのも、
おじさんのパフォーマンスの高さだと
言えるだろう。

今おじさんは音信不通になっていて
仲間内では連絡が取れない状態に
なってしまった。

大学を卒業する際に、
東京の制作会社のADとして就職が決まり、
東京で仕事を頑張っていたようだ。

タロウに「芸能人と合コンさせてやるからな」
と言い残し、札幌の地を離れた。

仕事はすでに辞めているらしいが、
今、一体どこで何をしているのか。

今思うと、あの最低っぷりも
なかなか面白かった。

いつかまた、おじさんと
酒を飲みたいもんだ。


きっと、おじさんは今も

「世の中…女、酒、金!そうだろ?」


そう言っているに違いないのだから。