好きなことでメシを食う、そんな生き方があってもいいじゃない!
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旧ブログ「オガのスキメシ日記」

ゴーストライターのオガワが好きなことでメシを食うための方法を徹底解説

アキレス腱断裂とファンキーじいちゃん

冬になると古傷が痛みだす。

私のアキレス腱が断裂したのは
25歳の時だ。

痛かったのは言うまでもない。

話を遡ると、友達とスポーツ大会を
することになったのが運命の分かれ道だった。

友人20人くらいで集まり、
バスケットやバレーボール、
ドッヂボールをすることになったのだ。

普段からパソコン作業をしている
自分にとってはスポーツ大会で
急に身体を動かすのは危険である。

いきなり急激な運動をすると
ケガをするかもしれない。

そのため、予行練習として
何人かの友人でバスケットを
することになった。

それがスポーツ大会の3日前のことだ。

そう、あくまで社会人が集まって
お遊びでやるスポーツ大会なので
気楽に楽しんで終わる“はず”だった。

予行練習当日。

当時私は車で移動していたので、
友人を3人を車に乗せて
とある体育館に向かった。

予行練習に参加したのは
私を含めて4人。

1人バスケット経験者がいたので、
指導を受けながら心地よい汗を
流していた。

すると…

どこからともなく、
2人組みの男性が
こちらに近寄ってきた。

ん?なんだろう?


「あのー、すみません。

もし良かったら、3対3で

試合しませんか?」

と交渉してきた。

見るからに経験者である。
ほう、面白そうじゃないか。

こちらの4人と向こうの2人を足して
計6人になる。

それからチーム分けをして
3対3のミニゲームを行うことになった。

実際に試合をしたら、
あまりのレベルの違いに
圧倒されるばかりだった。

う、うますぎる…

動きについていくのがやっとだ。
私の実力ではまるで話にならない。

くそっ!
少しくらいは良いところ見せてやる!

負けん気に火が付き、
全力でプレイした。

無我夢中だった。

そして、自分のところに
チームメイトからパスがきた。

よし、ドリブルで突破してやる!

そう意気込んで、ドリブルで
最初の一歩目を踏み出した。

その瞬間…


バンッ!!


いきなり背中を思いっきり
押されたような衝撃に見舞われた。

そして、脳に直接響いてくる
「バツン!」という音も聞こえた。

そのまま私は、前のめりに
倒れ込んでしまった。

誰かに押されたと思い
後ろを振り返ったが、
そこには誰もいなかった。

目の前でディフェンダーをしていた友人は、
「あっ、転んだ」と思ったらしい。

「バツン」という音が聞こえたのは、
どうやら私だけだったようだ。

そして転んで間もなくして、
足首から強烈な痛みが出てきた。

い、痛い…なんだこれは!?

試合中の運動と相まって、
思わず過呼吸になるかと思うほどだ。

や、やばい…

目の前でディフェンスをしていた友人も
私の尋常ではないリアクションに
「ただごとではない」と感じたらしい。

急いで医務室からコールドスプレーを
借りてきてくれた。

そして、なぜか私の頭に
コールドスプレーをかけ始めた。

違う、そこではない。
痛いのは頭ではなく、足だ。

友人のコールドスプレーによって
試合しませんか?と言ってくれた
2人組みの男性は笑顔で去っていった。

どうやら、友人なりに場の空気を
和ませたかったようだ。

しかし、私はそれどころではない。
立てないし、痛さも尋常ではない。

他の友人が救急車とタンカの
手配をしてくれた。

ありがたい。

しかし、私の目の前に現れたのは、
人を乗せるタンカではなかった。

荷物を運ぶ台車が出てきたのだ。

こんなやつだ。

 

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普通は、

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こういうのをイメージするだろう。

なぜ台車が出てくるんだ?

「すみません、小川(オガ)さん。

これしかないみたいで」

体育館にタンカがないなんてウソだろ。
そういうものなのか?

でも、これに乗るしかない。

友人の肩を借りて、やっとの思いで
台車に乗ることができた。

これで救急車のところまで
運んでもらえたら後は大丈夫だ。

と安直に考えていたが、
そうは問屋が卸さなかった。

体育館の外に台車を出す時に、
扉のところに“段差”があった。

友人がその段差を越えようと
台車を懸命に押すのだが

「ガンッ!ガンッ!」

とぶつかり、なかなか段差を
越えることができなかった。

その度に私は、
「うぅっ」

という奇妙なうめき声を発した。

終いには「ゴロン」と
台車から落下する始末である。

痛かったのは言うまでもない。

友人が3人がかりで台車を持ち上げて
ようやく段差を越えてくれたが、
次なる問題が待ち構えていた。

車を運転してきたのは、私である

誰かが代わりに運転をするとしても、
非常に面倒な展開になる。

そこで、機転を利かせた友人の一人が
(ここでは友人Aと言っておく)
実家の祖父に電話をしてくれた。

「小川がケガをして救急車で
運ばれるから、迎えに来てほしい」

こうして私は救急車で
病院に運ばれることになった。

救急車に乗っている時には
薄々感じてはいた。

「もしかして、アキレス腱が
切れているのではないだろうか」

‐後ろから突然誰かに押されたような衝撃
‐足から脳に響く「バツン」という音

今の自分の状況は、噂でよく聞く
アキレス腱断裂エピソードと
酷似している。

当たってほしくない予感だったが
後は祈るしかない。

病院に到着してすぐに、先生の診察を受けた。
先生が自分の足首を触り始める。

さあ、どのようなことを言われるのか…

どうか軽傷であってくれ!


「あっ、アキレス腱切れてますねー」


結果はやー!

ってか先生のトーン軽っ!

「今日、小川さんで(アキレス腱切れたの)3人目ですよ」

そんなどうでもいい情報を与えてくれた
先生のドヤ顔が今でも忘れられない。

そうこうしているうちに、
友人Aの手配のおかげで
じいちゃんとおばさんが病院まで
迎えに来てくれた。

まさかおばさん(父の妹)にまで
迷惑をかけてしまうとは。

申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

僕が最初に運転していた車を
じいちゃんが運転し、
僕と友人Aが車に乗り込んだ。

そして、おばさんが他の友人2人を
家まで送ってくれた。

当時、諸事情により僕の家には友人Aが
数ヶ月間居候をしている状態であった。

そのため帰宅する車には、
僕、じいちゃん、友人Aが乗るという
奇妙な光景が生まれた。

※ちなみに友人Aとは職場も同じであった

その時は仕事が鬼のように
忙しい時期だったので、
「マジでどうしよう」と思っていた。

一日15時間~18時間働いても
全然追いついていない状況だったのである。

こんなタイミングで仕事を休んだら、
今関わっているプロジェクトメンバーに
多大なる迷惑をかけると思った。

しかし、そんな僕の心境はお構いなしに、
じいちゃんは軽快な運転をしていた。

基本的にスピードは常に80km以上。

発信時、アクセルべた踏み。

停止時、急ブレーキ。


あれ?じいちゃんの頃の教習所は、
今と教え方違ったのかな?

一瞬イニシャルDの世界と
錯覚してしまうような
ファンキーな走り。

助手席に乗っていると
怖さが尋常ではない。

しかも、じいちゃんはよく道を間違える。


「ちがう!じいちゃん!そっちじゃない!!」

「あー!晃司が横でうるさいから、道を間違えるんだよ」


「だからそこ曲がんなくていいんだって! 」

「晃司はせっかちだな~」


「だからなんでそっちいくの!!??元の道に戻ろうよって言ってるじゃん!!」

「本当に、晃司にはたまげたなー」


なんてやり取りが続く。

札幌に数十年も住んでいるとは思えない
道の間違えっぷりである。

しかも、いつも騒がしいはずの友人Aが、
なぜか沈黙を守っていた。

たまに言葉を発しても
じいちゃんの会話に合わせて

「そうですよね~」

という発言しかしない。


冷静に考えてみると、
小川家に居候してしばらく経つ友人Aだが、
じいちゃんに会うのは今回が初めてである。

毎日朝早く出社し、
夜中に帰ってくる生活を毎日続けていたので、
このようなミラクルが発生したのだ。

居候しててもろくに顔を
合わせていない訳だから、
そりゃ気まずい。

緊張してんだろーな、
と容易に想像はついた。

しかし、そんな考えもお構いなしに、
じいちゃんのファンキー運転は
エスカレートしていった。

スピードメーターを見ていると、
100kmの壁を超え始める。

基本スタンスは先ほどと変わらない。

発進時、アクセルべた踏み。

停車時、急ブレーキ。

そんな感じの運転だ。


わが小川家のドンであるじいちゃんは、
齢80歳を過ぎている。

それを考えると、

『Dead or Dead』

を予感させる運転である。


そして事件は起きた。

家の前、数百メートル付近でのことだ。

小川家は非常に山奥に位置している。
車で坂道をずっと登っていくのである。

山に入っていくので、
家の近くになると舗装されている
道の横が砂利道や土手になっている。

そこでもスピードメーターを見ると
100kmを指していた。

そしてあることに気がつく。

ゆっくりと、しかし着実に
車が土手の方に寄っていっている。


「えっ?えっ!?えっ!!??

ちょっとじいちゃん!なにしてんの!?」


そして、助手席側のタイヤが砂利道に入り始めた。


「ガガガガガガガガガッ!!!!」


「やばいやばいやばいやばい!!」


そして次の瞬間…


助手席側のタイヤが土手に乗り上げて、
ルパンの側面走行のようになった。

 

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小川・友人A 「うわああぁーーーーーーーーー!!!」


今まで黙っていた友人Aの叫び声が後ろから聞こえた。

そして、そのままのスピードで家の前に行き、急停止。

しかしじいちゃんは
何事もなかったかのように
車を降りていった。

助手席側にいた僕と友人Aは
心臓バクバクですぐに動く事は出来ない。

な、何を考えているんだ…

当時のじいちゃんの
運転の理由が未だに分からない。

あんなのは真夏の恐怖体験以外の
何物でもない。

しかし、今になっても鮮明に
記憶に残っているという事は、
貴重な体験だったのだろうか。

もう二度とやりたいとは思わないが。

ただ、今一つだけ言えることがある。

自分も歳をとったら、
あんなファンキーな
おじいちゃんになりたい。

車は絶対に安全運転をするが、
他の部分では突き抜けた生き方をしていこう。

その方がエキサイティングな
人生を送れると思うから。


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