好きなことでメシを食う、そんな生き方があってもいいじゃない!
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旧ブログ「オガのスキメシ日記」

ゴーストライターのオガワが好きなことでメシを食うための方法を徹底解説

【第一話】 ヒッチハイクで東京へ!A社の人事、むっちゃ可愛いらしいで(小川少年の就活事件簿)

注:この記事は昔mixiで書いた日記をリライト&大幅加筆したものです。お友達の中には「なんか見た事ある」と思う方もいるかもしれませんが、予めご承知おきください。

 

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2008年3月23日(日)

 

“ある作戦”を決行させる日がやってきた。

 

この作戦を完遂できるかは、

正直分からない。

 

しかし、やるしかない。

もう友人には「やる」と宣言してしまった。

 

2008年の私、つまり学生の頃の私は、

就職活動のために東京まで

ヒッチハイクで行くことにした。

 

今回の話は、私小川の若かりし頃の

無謀でバカな挑戦の記録である。

 

 

◆小川少年の就活事件簿「就職活動に本気になる」

 

「就職活動」

 

あなたはこの言葉に、

どのようなイメージを持っているだろうか?

 

正直、私は就職活動に

良いイメージは持っていなかった。

 

「就職活動?なんでそんなことしなきゃいけないの?」

 

そんな風に考えていた。

 

おそらくビジネスの師匠の影響だろう。

 

根っからの起業家だった方に

1年半くっついていたため、

どうにも就職活動への

モチベーションが上がらなかった。

 

さらに私はとある理由から

大学を休学していたので、

私が就活する時には同学年の友人は

すでに働き始めていた。

 

周りで情報交換できる友人も少ない。

 

その環境がより一層私に

“やらない理由”を作り出した。

 

「就職活動面倒くさいな」

 

そう思いながら、マイナビなどの

就活サイトで情報収集をしていた。

 

今振り返って考えても

そんなやる気のない状態では

就職活動が進むわけがない。

 

しかし、ある男の一言が

私の就職活動を大きく変えることに

なるのである。

 

 

◆A社の人事、むっちゃ可愛いらしいで

 

就職活動をスタートして

しばらく経ったある日のことである。

 

私の周りで就職活動をしていた

数少ない友人でHという男がいた。

 

Hは北海道大学という北海道の中では

最も学力が高い大学に通っていた。

 

そしてHは、私のビジネスの師匠が

運営していたビジネス塾にも

通っていたので、仲良くなっていった。

 

Hは関西出身なのだが、

どうにも本場の関西人には思えない

“エセ関西人”的な空気を

漂わす変わった男であった。

 

ある日、Hと就職活動の

情報交換をしていると、

 

「小川、人材コンサルティングをやってる

A社の人事、むっちゃ可愛いらしいで

 

と話を振ってきた。

 

 

人事、むっちゃ可愛いらしいで。

 

 

当時の私にとって、

この言葉のインパクトは凄まじかった。

 

「ほう。それは会社説明会に行かないとな」

 

即決即断だった。

 

私は極めて不純な動機で、

人材コンサルティングをやっている

A社の会社説明会

参加することに決めたのである。

 

このような不純な動機も

どうかご理解頂きたい。

 

当時は本当に行きたい会社がなかったため、

どの会社の選考を受けるべきか

決めかねていたのだ。

 

ゆえに、このような考えに至るのも

仕方がなかったのである。

 

大切なことだから二回言おう。

 

そう、仕方がなかったのである。

 

「まぁ、俺は人材コンサルティングをやっている

会社に興味があるからね」

 

と言ってもいたが、

後付けなのは言うまでもないだろう。

 

今までどうもモチベーションが

上がらなかったが、いつまでも

そんなことは言っていられない。

 

「せっかく就活をするのであれば、

本気になってやろう」

 

私は自分を追い込むために、

東京で本格的に就活をすることに

決めたのだった。

 

 

◆まずはネタを作らなければ

 

今と当時の私の思考回路を比べても

ほとんど変わらない考え方がある。

 

それは「ネタづくりをしなければ」

という思考回路だ。

 

せっかく東京まで

就職活動をしにいくのだから、

何かネタの一つもないと

つまらないだろう。

 

普通はこんなこと考えないと思うが、

私は「普通」が嫌なのである。

 

とにかく好き勝手に

自分の思いつくことを

行動に移したかった。

 

そこで思いついたのが、

前々からやりたいと思っていた

ヒッチハイク」であった。

 

 

ヒッチハイクのコツ

 

時を遡ること、私が20歳の時の話である。

 

当時私はアルバイトで25万円程度

お金を貯めて日本縦断の旅に出たことがある。

 

学生の夏休みを気ままに過ごしたいと思い、

北海道から電車を使って沖縄を目指した。

 

約一ヶ月の長旅である。

 

鹿児島から沖縄行きのフェリーに乗った時、

私は不思議な男と出会った。

 

その男は一つ年下だったが、

妙に人懐っこい性格をしていて

私もあっという間に仲良くなった。

 

(その男をY.Tと記載)

 

Y.Tの話を聞いていると、

長野からヒッチハイク

鹿児島まで来たというのだ。

 

ヒッチハイクで長野から鹿児島まで!?」

 

私はとても驚いた。

 

日本に二つしかない

ヒッチハイク同好会のメンバーで、

日本全国をヒッチハイクで回っているという。

 

昔流行った、電波少年で観たヒッチハイク

目の前の男が実際に成功させていたのだ。

 

Y.Tはほとんど交通費もかけずに、

日本全国好きなところに移動して

気ままに旅をしていた。

 

時には、乗せてくれた方に

ご飯をごちそうになったり、

泊めてもらったりと。

 

通常のヒッチハイク以外にも

高度な技を習得していた。

 

「すごい!」

 

当時の私には衝撃的な話だった。

 

私はY.Tに興味本位で

ヒッチハイクの“コツ”を聞いてみた。

 

するとY.Tから、目から鱗が落ちる

ヒッチハイクのコツが

語られることになった。

 

 

ヒッチハイクの成功率を上げるには、

道路に行き先を書いたスケッチブックを

掲げているだけではダメです。

 

2~3時間やってようやく1台

乗せてくれるかどうかですから、

時間が掛かり過ぎます。

 

通り過ぎる車にスケッチブックを

見せるのではなく、信号待ちしている車に

スケッチブックを見せに行くんです。

 

すると、信号待ちをしている車は、

こちらの存在に気づきます。

 

すると、NGやOKのリアクションを

くれるようになります。

 

この止まっている車に

アタックするのが重要なんです。

 

普通に車で走っていると

ヒッチハイカーを見つけても

通り過ぎてしまいますよね。

 

ヒッチハイクで乗せてもいいと

思っている人も、一回通り過ぎてしまうと

戻ってまで乗せようとは思わないものです。

 

でも、信号待ちで止まっている状況であれば、

そのまま乗せてくれる確率も高くなります。

 

うまくいけば15分も掛からずに

乗せてくれる人が現れますよ。

 

あとは、高速道路をうまく使うのも

ポイントの一つです。

 

高速道路に入る車に乗せてもらい、

大きなパーキングエリアで

降ろしてもらうんです。

 

そうすると、高速道路を使って

長距離を移動することができます。

 

パーキングエリアでは、

車のナンバープレートを見て、

目的地方面に向かう車の運転手に

直接交渉すればいいんです。

 

かなりの確率で乗せてくれますよ。

 

僕は長野から沖縄に行くのに

フェリー代以外の交通費は

かかってないですね」

 

 

Y.Tはヒッチハイクのコツを

惜しみなく語ってくれた。

 

「なるほど!」と思わず唸った。

 

こんな話を聞かされたら、

実際にヒッチハイク

やりたくなるだろう。

 

その時のY.Tの影響で、

私にはヒッチハイクへの

チャレンジ欲が生まれた。

 

それから数年間、私はヒッチハイクへの

無垢な想いを抱いていたのである。

 

そんな私にとって、就活は

ヒッチハイクの夢を実現させる

絶好の機会であった。

 

これはもうやるしかないだろう。

 

 

ヒッチハイクで東京へ!

 

若い頃は、勢い情熱が重要である。

 

しかし、いざ決行するとなると、

不安なところも多い。

 

正直、ほぼノープランだ。

 

東京に行くと言っても、

宿も決まってないし、

そもそも無事に着くのかも分からない。

 

まさに、行き当たりばったり。

出たとこ勝負である。

 

しかし、やると言ったらやるのだ。

 

友人にも宣言していた。

 

「俺、東京までヒッチハイクで行くわ」

 

言ったからには後には引けない。

札幌からヒッチハイクで東京を目指す。

 

男に二言は無い。

 

まずは、札幌から小樽を

目指すことに決めた。

 

国道5号線ヒッチハイクを続ければ、

函館まで行けるはずだ。

 

運良く函館には友人がいたので、

宿のあてはある。

 

ヒッチハイク初日は、

函館を目標に頑張ろう。

 

とは言うものの

本格的にヒッチハイクをするなんて、

生まれて初めての経験である。

 

正直不安だ。

 

東京までたどり着けるのか?

乗せてくれる人はいるのか?

 

疑念は尽きない

 

だが、やらないと答えは出ない。

 

意を決して、

私はコーチャンフォーで買った

スケッチブックに

 

「小樽」

 

とデカデカと書いて掲げた。

 

Y.Tのアドバイス通り

信号待ちしている車に

スケッチブックを見せていった。

 

心理的な抵抗感が半端じゃない。

 

車に乗っている人達が

容赦なくジロジロと見てくる。

 

うおー!緊張する!!

 

こんなにジロジロ見られたら、

まるで目でレイ●されているようなものだ。

 

見てほしいが見てほしくない。

 

逃げ出したい気持ちに駆られたが、

ここまで来て、もう後には引けない。

 

しかし、これで本当に

乗せてくれる人は現れるのだろうか?

 

Y.Tの言う通り、信号待ちしている車に

スケッチブックを見せると

相当な確率でリアクションをくれた。

 

手を顔の前で左右に振ってNoと伝える人。

手をクロスさせてバッテンマークを作る人。

首を横に振って断る人。

 

何らかのリアクションをくれるのだった。

 

「これは手応えがあるぞ!」

 

そう思っていた矢先、

意外にもあっさりと

乗せてくれる車が現れた。

 

ヒッチハイクを開始して

15分ほどしか経っていない。

 

乗せてくれた車の運転手は、

少し迷ってから頭の上に

大きくマルを作って

OKサインを出してくれた。

 

 

「うおー!やったー!」

 

 

生まれて初めてヒッチハイク

成功した瞬間である。

 

私はスーツケースを抱えながら

急いで車に乗り込んだ。

 

心臓がバクバクしていた。

 

やべー、マジで口から出ちゃうよ、心臓

 

とてつもなく緊張したが、

同時に成功した時の達成感も凄かった。

 

「マジで乗せてくれるんだ」

 

ヒッチハイクの成功体験は、

私の中のメンタルブロックを

壊してくれた。

 

今まで出来なかったことが

出来るようになる。

 

成功体験は人生において

非常に重要なものだ。

 

本格的な就活は始まっていないのに、

勝手に私は一皮むけた気分になっていた。

 

乗せてくれたのは、

社会人3人組の陽気な人達だった。

 

女性が二人。

男性が一人。

 

運転手は女性で、

かなりの美人だったと記憶している。

 

なんて親切な人達だろう。

 

私は乗せてくださった方達を

できる限り楽しませるように努めた。

 

運転手も「なんか面白そう」という

期待を抱いて車に乗せてくれる。

 

特に長距離を運転する人は、

話し相手がいるだけで

目的地までの道のりが楽しくなる。

 

最低限、その期待に応えるのが

ヒッチハイカーとしての務めだろう。

 

それから私は4台の車に乗せてもらい、

長万部まで行くことができた。

 

信号待ちしている車に

スケッチブックを見せる作戦は

大成功だった。

 

30分も経たないうちに

次々と車を乗りついで

先に進むことができた。

 

しかし、ここで大きな試練が

待ち受けていた。

 

長万部というところは、

地図上では大きく書かれている。

 

そのため、ある程度栄えている町だと

私は勘違いしていた。

 

実際に長万部で降ろしてもらうと、

想像以上に交通量が少ない。

 

街並みも全然栄えている様子はなかった。

今までの街とは明らかに条件が違う。

 

全然車がつかまらない。

 

時刻は17時30分になろうとしていた。

あたりも、うっすらと暗くなりかけている。

 

これはやばい…

 

このまま次の車を

つかまえる事ができなければ、

この場所に取り残されてしまう。

 

急に不安になった。

 

暗闇は人の不安を掻き立てる。

時間も容赦なく過ぎていった。

 

「このまま暗くなったらどうしよう」

 

降ろしてもらったところは、

国道沿いでも信号が無く、

車がビュンビュン通り過ぎていく。

 

スケッチブック作戦も効果を発揮しない。

 

マジで為す術がない。

 

 

 

どうすんの!?

 

 

どうすんの、俺!?

 

 

 

野宿?

 

 

ホテルを探す?

 

 

あきらめない?

 

 

 

 

 

つづく

 

 

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