好きなことでメシを食う、そんな生き方があってもいいじゃない!
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旧ブログ「オガのスキメシ日記」

ゴーストライターのオガワが好きなことでメシを食うための方法を徹底解説

【第四話】波乱の2次選考(小川少年の就活事件簿)

▼過去記事一覧

 

【第一話】 ヒッチハイクで東京へ!A社の人事、むっちゃ可愛いらしいで。

http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/05/10/172405


【第二話】閉所恐怖症のトラウマを越えて。

http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/11/174715

 

【第三話】これは恋!?(小川少年の就活事件簿)

http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/15/170713

 

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2008年4月25日(金)9:00

 

私が第一志望の人材コンサルティング会社、
A社の二次選考が行われることになった。


二次選考はなんと“一泊二日”の選考である。


当然、一泊二日の選考なんて初めてなので、
それを最初に聞いた時はとても驚いた。


やはりA社は変わっている。
普通ではないと感じた。


私も一次選考で99人のエールを集め、
最後に人事担当者のプレゼンし、
100人分のエールを集めることができた。


無事、二次選考に進むことができる。


ワクワクと緊張が入り混じった
複雑な心境で当日の朝を迎えることになった。


しかし、札幌からわざわざ東京まで
就職活動に来ているのである。


しかも99人分のエールを背負っているのだ。
こんなところでビビッているわけにはいかない。


後悔はしないように、全力でやりきろう。


そう心に固く決意した。


そして、二次選考の集合場所である
都内某ビルに向かうのであった。


集合場所のビルの前に集まったのは、
一次選考を突破した45名。


つまり、一次選考で99人の
エールを集めてきた猛者達である。


仮に二次選考を通過する人数が
決まっているとしたら、仲間であり
ライバルということになる。


強敵ぞろいだ。

 

そして・・・

 

集合時間の9時になり、
採用担当の方が登場した。


挨拶もそこそこに、

「15分時間を取るから、ここにいるメンバーと
 それぞれ自己紹介をしてください」

と指示が出された。


自己紹介をしていくと、

大阪から来ている人、
京都から来ている人、
福島から来ている人、
その他の地方から来ている人など。


自分以外にも遠方から
来ている学生が沢山いた。


「みんな気合い入ってるな」


参加している学生のやる気が伝わってきた。


そして自己紹介が終わると
人事の方から次の指示が出た。

 

「この中でグループを作ってもらいます。

今の自己紹介を参考にして、自分が最大の
パフォーマンスを出せると思う人と
グループを作ってもらいます。

6人グループが4つと、
7人グループを3つ作ってください」

 

グループを作るということは、
次はグループで何かを行う選考なのか?


だったら、メンバー選びは非常に重要だ。
それによって合否も大きく変わってくる。


さて、誰とグループを作ろうか…


インスピレーションでピンときた人に
積極的に声をかけてグループを作っていった。


45人いたが、おそらく2~3分で
グループが出来上がってしまった。


はやっ!


カップヌードル
びっくりのスピードである。


さすが99人のエールを集めてきた人達。
積極性が半端ではない。


こうしてA~Gの
7つのグループが出来上がった。


グループができると、
人事担当者に二次選考が行われる
会場に案内されることになった。


さて、今回はどんな選考が行われるのだろうか。

 

・・・・・・

 

おそらく選考に来ている学生の誰もが
無茶振りを予想していたはずだ。


会場に入ると
グループごとの席が用意されていた。


そしてテーブルにはA4の紙とクレヨンが
「選考に使うぞ」と言わんばかりに置いてあった。


この紙とクレヨンを使って何をするのだろうか。


緊張感が漂う中、
二次選考の内容が言い渡された。

 

「皆さん、おはようございます。

ここにいるメンバーは一次選考で
99人のエールを集めてきた人達が集まっています。

今回の選考は一泊二日で行いますが、
今日の午後1時までに最初のミッションを行います。

そのミッションを通過した人が、
次の選考を受けることができるようになっています」

 

なるほど。


午前の選考に通過しないと、
午後からの選考を受けることができずに
帰らなければいけないのか。


一瞬たりとも気は抜けないな。


札幌から来たのに、
午前中で帰るなんて痛すぎる。


人事担当者の言葉で、
会場の緊張感も一気に高まった。


「それでは二次選考の
最初のミッションを発表します」

 

会場前のスクリーンに、
パワーポイントの画面が映し出された。


全員の視線が集まる。

 

「今ここには45名のメンバーがいます。
45名の中から次に進めるのは24名です。


午後1時までに、皆さんで45名の中から
次に進む24名のメンバーを選んでください。


ただし、ルールが2つあります。


45名全員が納得した方法で24名を選ぶこと。


もちろん結果にも45名全員が
納得した形にすること。


もし、自分が24名に入れなかったとしても
絶対に文句は言わないこと。


午後の1時までには24名が
決まっている状態にすること。


もし決まらなかったら、
全員が次の選考に進むことはできません。


さあ!それでは皆さん!


始めてください!!」

 


・・・はっ!?

 

そんだけ??

 

途端に会場がざわつき出す。


「あの!質問してもいいですか?」


会場にいる学生が手を挙げた。

 

「質問は受け付けるので何でも聞いてください」


「どんな方法でもいいんですか?」


「いいですよ。ただし、ここにいる全員が
納得した方法で選んでください」

 

全員が納得する方法で
午後1時(約3時間半後)までに

次に進む24名を『自分達で選ぶ』って…


この内容を聞いた時、
「マジで言ってんのか」と思った。


ここにいる全員が、少なからず
この会社から内定をもらいたくて
99人分のエールを集めてここにいるはずだ。


当然、この場にいる全員が落ちたくはない。


そんな強い想いを持っている人達全員が
納得する方法なんてあるのか?


しかも1時までに決まらなかったら全員落選。


内容がエグ過ぎる。

 

「すみません、この紙とクレヨンは何に使うんですか?」

 

あっ、それ!


私も知りたかったことである。

 

「それは、こちらが間違えて用意した物です。

もし、24人を選ぶために必要なら
使って頂いて構いませんよ」

 

間違いかよ!


おかげで無駄なことを
色々と深読みしてしまった。


それにしても、
予想を上回る変わった選考である。


それからいくつか質問が出てきて、
二次選考の最初のミッションが始まった。


どうやって次に進む24名を決めるか。


正直、私自身は全くアイディアがなかった。


しかし、さすが99名のエールを集めてきた
アグレッシブな学生たちである。


早速リーダーシップを発揮する人が現れた。

 

「とりあえず、場を仕切る進行役の人が必要だよね。

進行役の人を決めて、その人が仕切りながら
皆の案をまとめていけばいいんじゃないかな」

 

確かに。できる人だな、あなた。


進行役は立候補者が出て15秒で決定。
皆さん、本当に積極的である。


しかし、ここで1つ疑問が出てきた。


「グループを作った意味は?」


24名を選ぶだけなら、別にわざわざ
グループを作らなくても良いはずである。


何か意味があるのだろうか?


私はグループを作らせた会社側の意図を
後々理解することになるのだが、
この段階では全く気づくことはなかった。


仕切る人も決まったので、
皆からどんどんアイディアが出てきた。


皆、本当によくしゃべる。

 

出てきた案を大枠でまとめると、


・グループごとに競い合って、
 上位のグループが次に進むことができる。

・個人で何かをやって24名を選ぶ。

・今あるグループごとに
 3~4人のメンバーを選ぶ。

 

しかし、今回の選考のキーポイントが

「全員が納得する方法」

というところである。


当然皆、自分は受かりたいという想いがある。


自分が有利になるような意見を
遠慮なしに発言してくる。


そのためグループに自信がある人は
グループで競い合いたいと言うし、
その逆の人は個人で競い合いたいと言うのだ。


グループを最初に作った時に、

「組んで最高のパフォーマンスを出せると思った人」

とグループを作っているので、
多くの人はグループで勝負したいと言っていた。


しかし、ここでも問題発生。


6人グループと7人グループがあるので、
上位3チームが通過だと24名に満たないし、
上位4チームだとオーバーする可能性がある。


そして何より、グループで競い合うと
下位のグループにいる優秀な人が
次の選考に進むことができない。


しかし個人で何かをやると、
45名もいるので時間的に
間に合わない可能性が高い。


あちらを立たすとこちらが立たず。


人事担当者は、この状況を予想して
グループを作らせたのだろうか。


だとしたら、ドSである。


全員が納得する答えに行き着かないように
様々な地雷が埋め込まれている。

 

それにしても、皆よくしゃべる。


話し合いは平行線。
中々話もまとまらない。

 

そうしているうちに、
時間はどんどん過ぎていく。

 

時計を見ると時間は11時45分。

 

えっ!?やばくね?

 

まだ何も決まってないのに
あと1時間ちょっとで
24名を選ばなければいけない。

 

出来なければ全員落選。

 

マジかよ…


時間ねーじゃん…

 

こんなところで終わりたくない!


終わってたまるか!

 

でも、どうすればいい?

 

どうすればいいんだ、俺!?

 

マジでどうすればいいんだよ!?

 

 

・・・

 


・・・

 

 

つづく

 

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