好きなことでメシを食う、そんな生き方があってもいいじゃない!
読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

旧ブログ「オガのスキメシ日記」

ゴーストライターのオガワが好きなことでメシを食うための方法を徹底解説

【第八話】決戦は金曜日(小川少年の就活事件簿)

【第一話】 ヒッチハイクで東京へ!A社の人事、むっちゃ可愛いらしいで。
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/05/10/172405


【第二話】閉所恐怖症のトラウマを越えて。
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/11/174715


【第三話】これは恋!?(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/15/170713


【第四話】波乱の二次選考(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/23/091011


【第五話】心臓がリンボーダンス踊ってやがる(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/24/202927


【第六話】みんなの想いは俺が受け取ったから!!(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/10/191955

 

【第七話】20分睡眠の向こう側(小川少年の就活事件簿)

http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/11/100546

 


==== 本 編 ====

 

 

人生の『理念』。

 

そして『ビジョン』。

 


これらが明確になっている人は、
一体どれだけいるだろうか。

 


二次選考が終了してから
しばらくして…

 

私は再び東京の地に
舞い戻っていた。

 

二次選考が終わって数日が経過すると
A社の人事担当者から

「二次選考は合格」 

との連絡を受けたのだ。

 

 

連絡をもらった時は、


「マジ!?やったー!」


と心の中で小躍りしていた。

 


嬉しい。

 

まだ選考を
続けることができるのだ。

 


A社から正式に内定をもらうには、
次の三次選考と最終面接を
突破しなければいけない。

 

最終面接後は内定者研修があり、
それで会社側と学生のニーズが
合致するなら、正式に内定となる。

 

つまり次の三次選考が
実質最後の選考であり、
最大の難関とも言える選考だ。

 

 

東京に来て4日経つが、
次の選考に向けての準備も
山場を迎えている。

 

はっきり言って、今までで
一番負荷が高い選考である。

 

間違いなく。

 


「この会社の選考はマジで大変だな」

 


そう本気で思っている。
ただ、悪いことばかりでもない。

 


A社の選考のおかげで、


「自分の限界は自分が
 思っているよりもずっと先にある。


と実感することができた。

 


99人分のエールを11時間半で集めたり、
2,400人の夢を集めてプレゼンしたり、


無茶だと思えることも「やってやる!」と
本気で腹をくくるとやれてしまう。

 


ありきたりな話かもしれないが、


「“限界”は自分が勝手に
 作り出しているだけなんだな」


と感じる。

 

 

元々、自己啓発の本は好きだったので、


「出来るか出来ないかじゃない。
 やるかやらないか、だ」


「やればできる」


「人間には無限大の可能性がある」

 

色々な方の話を聴いて、
頭で分かったつもりになっていたが、


実感値として感じられたのは
初めてのことかもしれない。

 

 

そして、
今ぶち当たっている選考は、
最初に想像していたよりも
ずっと大変だった。

 


本気で自分の人生に向き合って、
真剣に考えて悩んで、


さらに悩みぬいて今後の生き方を
真剣に探していかなければいけない。

 


そんな選考である。

 


A社は人材教育の会社なので、
入社した場合『コンサルタント』としての
キャリアを積んでいくことになる。

 

コンサルタント
クライアントの話を聴いて、
ベストな提案をしていくわけである。

 


アドバイスをする立場なので、
自分自身の理念やビジョンが
明確でなければ、話していることに
説得力が出ないのである。

 


そのことを最初は
全然気づいていなかったのだが…

 


実際にA社で働いている社員の方が、


「この選考は俺の人生を変えた選考だよ」


と話をしていたのを聞いても
全然ピンときていなかった。

 


「それは大げさだろ」と。

 


そんな捻くれたことを思っていたのだ。
この時の自分を思いっきり殴ってやりたい。

 

 

・・・・・・

 


5月7日

 

時は少しさかのぼり、第一志望の
人材教育コンサルティング会社の
A社の選考のために東京に出発した。

 

この会社の選考のために
他の会社の選考をことごとく
キャンセルしている。

 

選択肢は一つしか残されていない、
まさに背水の陣の状況で
選考に臨んでいる。

 


次の選考が事実上、
最後の選考と言われている。

 


次の三次選考は、

コンサルティングシミュレーション」

という内容であった。

 


簡単に言うと、選考生が
A社のコンサルタントになりきって、


A社の目標達成プログラムセミナーを
プレゼン、提案するというものだった。

 

人事担当者がお客様役を行い、
選考生を厳しくチェックして
いくことになる。

 


出されたテーマは、

『究極のマッチング』である。

 

 

「はっ?究極のマッチング??」

 


選考内容がコンサルタント
シミュレーションなのに、
「究極のマッチング」という
テーマなのは意味が分からない。

 


最初はこの意味を
全く理解していなかった。

 


人事担当者へのプレゼン本番は、
5月15日と5月17日。

 

プレゼン本番まで
一週間以上時間がある。

 

今回の選考は、
A社の会議室を借りて
本番まで練習をしても
良いということになった。

 


東京にいる仲間は、すでに集まって
練習を始めているとのこと。


自分だけが出遅れた感じがして
焦りを覚えていた。

 


三次選考を受けるためだけに、
東京に行くようなものだしな。


何が何でも合格したい
という気持ちが強くなった。

 

 

今回の課題は2種類ある。

 

一つは、個人向けの
コンサルティングシミュレーション。

 

そして、法人向けの
コンサルティングシミュレーション。


である。

 


個人向けのコンサルティングは、
A社の目標達成プログラムのセミナーを


お客様役の人事担当者と
マネージャーにプレゼンする
というものだ。

 


そして法人向けのプレゼンは、
新卒採用のコンサルティング
提案をするというもの。


クライアント役を務めるのは、
A社のトップコンサルタントである。

 


最終面接に進むためには、
個人向けコンサルティングシミュレーション、
もしくは法人向けコンサルティングシミュレーション。

 

どちらか一方を合格すれば良い。


両方合格する必要はないのである。

 


それなら簡単そうだと思ったが、
その認識は大間違いであった。

 

練習して分かったが、
非常に難易度が高い。

 

 

本当にコンサルタント
向いているか適性を見られるし、


人に何かを伝える時は自分自身が
100%確信を持っていることでなければ
言葉に力は生まれない。

 


自分の気持ちが入っていなければ、
相手の心を動かすことは
できないのである。

 

本当にA社のやっている事業に
共感しているのか?

 

共感していなければ
プレゼンに確信が持てないし、
相手にも伝わるプレゼンにならない。

 


小手先のテクニックだけでなく、
マインドの部分も厳しく
チェックされる。


マインドと資質の両方を見て、
選考を受けている学生が
A社と合うかを見極めている。

 

 

これが

「究極のマッチング」の

意味である。

 


ここまで残っている学生は、
客観的に見てとても優秀な人ばかり。

 

頭も良いし、
プレゼンのセンスもある。

 

ただ自分も同じ土俵で
選考を受けれていることが
嬉しかった。

 


すごく負荷がかかるけど、
短期間で自分が成長していくのが
感じられる。

 

それはとても貴重な経験だ。

 


でも正直、最初は今回の
選考をナメていた。

 


これほど深く考えさせられる
選考だとは思っていなかった。


これほどの負荷をかけられる
選考だとも思っていなかった。

 


今回の選考と比べたら
一次選考と二次選考が可愛く思える。

 


本番まで2週間の準備期間が
ある理由や、会社の会議室を
一日中選考生のために開放している
理由も段々と理解できてきた。

 


確かに新卒の採用コンサルティング
している会社だから、自社の新卒採用で
失敗してたら示しがつかない。


それにしたって、
すごい選考の仕組みだと思う。

 


この選考で合わないと思った人は、
自ら選考を辞退している。


普通の企業は
内定辞退率50%前後なのに、
この会社は1割未満。

 


同じ新卒を採用しているのに、
ここまで違いが出るものなのか。

 


ただ、実際に選考を受けている期間は
そんなことを考える余裕もなかった。

 


自分探しに迷走中だったから…

 


・・・・・・

 

私は、選考の練習をしている時も、
自分の心の深い部分を探る作業を
怠っていた。

 


自分の深い部分を考えるって
すごく大変なことで、


その大変なことから
逃げる言い訳として、


「そんなの考えなくても余裕でしょ」


と開き直っていたのだ。

 


しかし、その思考停止のツケは、
想像以上に大きくなって
私のところに返ってくることになった。

 


課題の練習をしている時に、
同じ選考を受けている仲間から


「今のオガの話を聴いても
 やりたいと思わない。

 伝わってくるものがない」


という厳しい意見をもらったのだ。

 


バッサリと切られてしまい、
私は今まで自分の認識が
甘かったことを思い知らされた。

 


今の自分には、
決定的に何かが欠けている…

 

しかし、その答えが
全然見えなかった。

 

 

先ほども言ったように、
良いプレゼンをするためには、


心の底からA社に入りたいと思っていて
サービスに自信を持っていることが
すごく重要になる。

 


そもそも、
私がこの会社の選考を
受けようと思ったのは、


「人事が可愛いと友人に言われたから」


なんとも絶望的な入口である。

 


自分自身の人生のビジョンや
土台も明確になっていないのに、
なぜ、この会社に入りたいと言えるのか?

 


すごく曖昧だ。
自分自身の土台も、志望動機も。

 


マジでどうしよう…

 


その壁にぶち当たったのが
東京に来て2日目。

 

5月9日金曜日のことだった。

 


過去に自分の人生を
どう生きたいか考えたことはある。

 

しかし、ここまで自分の人生に
向き合った期間があっただろうか。

 


ほんと、脳みそがパンパン。

 


明日には、個人向けコンサルの
一回目のプレゼンがある。

 

一回目は、模擬試験的な感じで、
合否に大きく関わるのは二回目の
プレゼンである。

 

しかし、本番さながらの環境で
プレゼンができるので、
重要な機会なのは間違いない。

 

 

明日までに理念、ビジョンを
明確にした上で自分の土台を固めて、


A社への志望動機を
腑に落とすしかない。

 


個人向けコンサルの流れは、


一回目の人事プレゼン ⇒ 二回目の人事プレゼン


人事プレゼンに合格するとマネージャープレゼン。


マネージャープレゼンに合格すると、
最終面接に進める。

 

 

しかし、マジで時間がない。

 


ヤバい、どうしよう…

 


そんなテンパッてる私を見て、
同じ選考を見ている仲間が
手伝ってくれた。

 

彼は、皆からキムキムと呼ばれていた。

 

頭の回転も速く、独特の
雰囲気をかもし出している男だった。

 


そして彼は、私にとって
救いの神となった。

 

彼は、私の深い部分の考えや
欲求を見事に引き出してくれた。

 


「なぜそう思うの?」


「オガはどうしたい?」

 


過去の経験や
日頃の行動パターンを
深く考えさせられた。

 

頭からケムリが
出ていたのではないだろうか。

 


それくらい頭が疲れた。

 


でもそのおかげで自分自身
大きな気づきがあった。


自分のことを前よりも
深く知ることができた。

 


心の中の老廃物が
全部外に出たような感覚。

 

ものすごくスッキリした。

 


ここまで自分の深い部分を
気づかせてくれたキムキムや
会社の選考にとても感謝している。

 

 

そして、一回目の人事プレゼン。

 

思ったより緊張はしなかった。

 

自分の土台が明確になったから、
自信を持って取り組めたのだと思う。

 


結果も良かった。

 


持っているものは出せた感じだった。

 

人事の方も


「合格点に近いところまではきている」


と言ってくれた。

 


かなり手応えがあった。

 

 

しかし…

 


ホッとしたのも束の間。

 


2回目の人事プレゼンで、
この自信は見事に
打ち砕かれることになるのだった…

 


・・・

 

・・・

 


つづく

 

 

ogawa-aikido.hatenadiary.jp