好きなことでメシを食う、そんな生き方があってもいいじゃない!
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旧ブログ「オガのスキメシ日記」

ゴーストライターのオガワが好きなことでメシを食うための方法を徹底解説

【第九話】緊張で手が震える…(小川少年の就活事件簿)

【第一話】 ヒッチハイクで東京へ!A社の人事、むっちゃ可愛いらしいで。
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/05/10/172405


【第二話】閉所恐怖症のトラウマを越えて。
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/11/174715


【第三話】これは恋!?(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/15/170713


【第四話】波乱の二次選考(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/23/091011


【第五話】心臓がリンボーダンス踊ってやがる(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/24/202927


【第六話】みんなの想いは俺が受け取ったから!!(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/10/191955


【第七話】20分睡眠の向こう側(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/11/100546


【第八話】決戦は金曜日(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/26/152141

 


==== 本 編 ====

 


拭い切れないねばっこい不安。

 

 

1回目の人事プレゼンは成功だった。

 


その時は浮かれていたし、
2回目もこのままいけるだろうと
思っていた。



しかし、時間が経つにつれて
なんとも言えない違和感を
感じ始めた。

 


練習は順調。

 


そう、順調すぎるくらい
順調なはずだ。


特に不安に思うところも
ないはずだ。

 


2回目の人事プレゼンは14日。

 


それまで、練習する時間はたっぷりある。
課題と思うところも改善してきている。

 

でも、なぜだろう。

 

なにかを見落としているような、
そんな感覚。

 


1回目のプレゼンの感覚でやれば、
何も問題はないと思っていた。


だけど、うっすらと張り付いたような
ねばっこい不安が消えない。

 


その感覚は消えないまま、
2回目のプレゼンの日を迎えた。

 


2回目の人事プレゼンは、
1回目のプレゼント違い、
あり得ないくらい緊張していた。

 

 

手が震える…

 


1回目のプレゼンでは
何ともなかったのに、なんでだ?

 

でも時間は容赦なく迫ってくる。

 

「いや、訳わかんないし!
 しっかりしろ、俺!!」

 

あの時の感覚は、
今でも鮮明に覚えている。

 


緊張しながら
プレゼンを待っていると、


同じ選考を受けている
女の子がやってきた。

 


急いで来たのだろう。
息があがっている。

 

挨拶もそこそこに、
私の隣に座った。

 


「これから2回目の人事プレゼンなんだわ」

 


そこから何を話したか正直うろ覚え。

 

それくらい私の思考回路は
ヤバいことになっていた。

 


ひとまず、今とてつもなく
緊張していることを素直に伝えた。

 


「今のオガの想いを素直に伝えればいいんだよ」

 

それは分かる。

 

いや、頭では理解できているが、
心の底まで腑に落ちていない。

 


まとわりつく嫌な感覚。

 


何が原因でこんなに
緊張しているのだろう。

 

「オガの理念やビジョンは何なの?」

 

自分の土台となる部分は
明確になってきている。

 


しっかりと想いを伝えることができる。

 


しかし、この考えに
裏ボスが潜んでいた。

 


「オガは何のために
 プレゼンをしようとしているの?」

 

 

えっ?何のためにって…

 

 

「選考に受かるために
 プレゼンをしようとしたら、
 絶対に緊張するよ。


 だって、それって自分を
 良く見せたいって気持ちでしょ?


 プレゼンをするのは人事の人だけど、
 本当ならお客様のためにするものだよね。


 お客様が本当に困ってて、助けを求めていたら
 自分を良く見せたいと思って話をするの?


 しないでしょ?


 For you(相手のために)の気持ちで
 プレゼンしないと」

 

 

確かに今の自分は、


「落ちたらカッコ悪い」


「人事の人に良く見られたい」


「認められたい」


ってことばかりに思考がいっていた。

 

 

さらに同じ選考を受けていた
女の子は話を続けた。

 


「でもその考えって、
 For me(自分のために)だよね。


 考えが自分に向いていたら緊張するよ。
 自分を良く見せたいって思うから。


 相手の方にベクトルを合わせないと。
 
 プレゼンする人を本気で良くしたい。
 助けてあげたいって思わないと」

 

 

その通りだ。

 

反論の余地すらない。

 


相手の立場に立とうとせずに、
自分のことばかりにベクトルが
向いていたから、こんなにも
緊張しているのか。


話をしているうちに、緊張している
理由が次第に明らかになってきた。

 


少しは気持ちが切り替わったな、
と思っていたところに人事の人が
やってきた。

 

「もう少し待ってほしかった」

 

多少、気持ちが切り替わったといっても
この精神状態でプレゼンをするのはキツイ。

 

どうやらタイムアップらしい。

 

でも仲間のおかげで、できる限り
平常心を取り戻すことができた。

 

 

そして、いよいよ2回目のプレゼン。

 


1回目と比べるとうまくできなかったが、
全力を尽くして取り組んだ。


付け焼刃だったが、できる限り
相手の立場に立つ努力をした。

 


最後に言い訳はしたくない。
悔いの残らないようにやりきる。

 

それで落ちたらしょうがない。

 

プレゼンの時間は、
本当にあっという間だった。


30分という時間は、
すぐに過ぎ去ってしまった。

 

 

気がつけば人事からのフィードバック。
課題となるところを指摘された。

 

「相手の求めていることを答えていない」


「ロジックの組み立てが甘い」

 

まだまだ“のびしろ”が
あるってことだな。


さすがに終わった直後は
ここまで開き直れなかったが。

 

 

しかし、あのタイミングで
仲間が来てくれなかったら
プレゼンはもっとガタガタだった。


あの時、話を聞いてくれて
どれだけ救われただろうか。

 


感謝の言葉以外出てこない。

 


でも、本人は知らないから
ずっと黙っていよう。

 

「結果は後ほどお伝えします」

 

プレゼンが終わり、選考生が
集まって練習している会議室に戻った。

 


あー、緊張した。

 


さてさて、次はマネージャー
プレゼンに向けて練習するかな。

 


2回目の人事プレゼンをしたのが
午前11時。

 

その日も遅くまで残って、
選考生同士でプレゼンの
練習をしていた。

 


すると、


「オガ、ちょっといい?」

 

 

とうとう、

人事から結果が言い渡される
瞬間が、やってきたのだった。

 


・・・

 

・・・

 

つづく

 

 

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