好きなことでメシを食う、そんな生き方があってもいいじゃない!
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旧ブログ「オガのスキメシ日記」

ゴーストライターのオガワが好きなことでメシを食うための方法を徹底解説

【最終話】自己満足かもしれないけど(小川少年の就活事件簿)

【第一話】 ヒッチハイクで東京へ!A社の人事、むっちゃ可愛いらしいで。
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/05/10/172405


【第二話】閉所恐怖症のトラウマを越えて。
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/11/174715


【第三話】これは恋!?(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/15/170713


【第四話】波乱の二次選考(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/23/091011


【第五話】心臓がリンボーダンス踊ってやがる(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/07/24/202927


【第六話】みんなの想いは俺が受け取ったから!!(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/10/191955


【第七話】20分睡眠の向こう側(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/11/100546


【第八話】決戦は金曜日(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/26/152141


【第九話】緊張で手が震える…(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/27/123518

 

【第十話】自分の薄っぺらさに吐き気がする(小川少年の就活事件簿)
http://ogawa-aikido.hatenadiary.jp/entry/2016/09/28/130127

 


==== 本 編 ====

 

「すみません!人事の方いますか?」

 

 

「オガ、どうしたの?」

 

 

受話器越しに
人事担当の声が聞こえてくる。

 

 

「すみません、お忙しいところに。


さっき、プレゼンの結果を聞いた時、
ベストを尽くしたから納得したって
言いましたけど、撤回します。


まだ納得できていません。


プレゼンでお客様の抱える問題を
解決できませんでした。


まだ何も達成できていないです。
だから、もう一回だけチャンスをください!


ワガママを言っているのは分かっています。


だけど、このまま札幌に帰ったら
きっと後悔します。


お願いです!一時間だけでいいんです!


僕に時間をください!」

 

 

数秒の沈黙が流れる。

 

 


「…時間を取ることはできるよ」

 

 


「本当ですか!?」

 

 

「ただ、オガだけプレゼンを
 3回やることになったら、
 他の選考生と公平じゃなくなるよね。


 だから、選考とはまったく
 関係ないって形になるよ。


 それでもいいんなら、
 明日時間取るよ」

 

 

「構いません!
 選考の結果は変わらなくてもいいです!


 ただ、僕がお客様の問題を
 解決してあげたいんです!」

 


本気でそう思えた。

 

 

「分かった。
 だったら…、明日の11時はどう?」

 

 

「大丈夫です!宜しくお願いします!」

 

 

もう選考だからやるとか、
選考じゃないからやらないとか
全然関係ない。

 


自分がお客様の問題を
解決してあげたいからやる。

 

ここまでくると
完全な自己満足の領域。

 


だけど、ここの壁を乗り越えないと
次の法人プレゼンでもいい結果を
残せない気がした。

 


まだ完全に落ちた訳じゃない。

 


次のチャンスを掴むためにも
ここで引き下がるわけにはいかない。

 

 

ここにきて完全に吹っ切れた。

 

 

 

5月15日(木)11:00

 


「お忙しい中、お時間を取って頂いて
 ありがとうございます。

 自分のワガママで
 お時間を頂いてしまって」

 

 

「いいよ、大丈夫」

 

 

いいか、おれ。

 


これはプレゼンじゃないぞ。

 


お客様にもっと良くなって
もらうための相談会だ。

 


お客様の問題改善に全身全霊を…

 


魂をぶち込むんだ!!

 

 


リベンジのプレゼンを全力で取り組んだ。

 

 

・・・・・・・

 

 

結果…

 

 

「前回よりも良くなったよ。

 相手の求めていることに
 きちんと答えていたし」

 


人事担当者からも、前回より
格段に良い評価をもらえた。

 


よかった。

 


自己満足かもしれないけど、
モヤモヤが晴れてスッキリした。

 


これで次の法人プレゼンにも
集中できる。

 


次こそ正真正銘のラストチャンス。
5月17日の法人プレゼン。

 


法人プレゼンは、自分が採用の
コンサルティングをしたいと
思う企業をピックアップする。

 

それをA社のトップコンサルタントに伝え、
社長もしくは人事役になってもらい、
コンサルタントをしていくというものだ。

 

自分が選んだ会社の情報から
トップコンサルタントの方が
採用の問題点や悩みを予測して
なりきってくれる。

 


ヒアリングで相手の問題点、
原因をきちんと聞き出して、
相手の望みを叶える提案をしていく。

 


簡単に言うとこのような選考だが、
実際は全然簡単ではない。

 

やるたびに課題が出てきて、
頭を抱えながら練習をした。

 


練習で分かったこと。

 


それは、ヒアリングが浅い。

 


相手から話を深堀して
聴いていくわけだが、
私の場合は少し聴いただけで、

 

「○○というところでお困りなんですね。
 でしたら、弊社の採用コンサルタント
 解決することができます。


 実は□□という方法がありまして…」

 


このように相手の求めていることを
深くまで聴かずに提案をしてしまう。

 

すると、相手は
全然納得しない表情をするのだ。

 


自分の提案が間違っているとは
思っていない。

 

しかし、相手の話をきちんと
引き出していかないと、相手は
押し売りされている気分になるそうだ。

 


だから、相手のタイプに合わせて
ヒアリングをすることが重要なのだ。


その上で、相手に合った的確な
提案をするのが難しい。

 


難しかったが、
とても勉強になった。

 

すごく大変だったが、
なんだかんだで楽しかった。

 


法人プレゼンが終わると、
皆で集まって練習する時間も
終わってしまうのか。

 


そう思うと、
なんだか寂しくなった。

 

この選考に残っているのは10人。

 

その一人一人にアドバイスをくれる
リクルーターが付いてくれていた。

 

私のリクルーターは、法人の
コンサルタントをしている方だった。

 

とても良い方で、
素晴らしいなと思った。


相談があると言えば、
休日でも話を聴いてくれた。

 


分からないことがあって
悩んでいたら、忙しい時間の
合間に駆けつけてくれた。

 

信じられない。

 

なぜ、ここまでしてくれるんだろう。
優しすぎて焦ってしまう。

 


でも、ここまで応援して
もらっているからには、
やるっきゃない!

 

 

そして、17日の法人プレゼン本番。

 

やることはやってきた。
あとは自信を持ってやるだけだ。

 

このプレゼンの結果で
選考の全てが決まる。

 


午前11時。

 


いよいよ、正真正銘のラストチャンス!

 


法人プレゼンの時間がやってきた。

 


正直、色々な課題はあった。

 


本番に臨む前から
それは自覚していた。


まだ至っていないと
思うところもあった。

 


ただただ、思いっきりやった。
本気で皆と働きたいと思ったから。

 

 

だけど…

 


結果はダメだった。

 


すごくサクッと、
人事担当の方に言い渡された。

 

「あっ、こんなにサックリと
 言われるものなんだ」


ってくらい。

 


合格点に到達していないような
感覚はあった。

 

だから、言われた時は、
それほど驚かなかった。

 


驚かなかったけど…

 


やっぱり直接
人事の口から結果を聞くと、
やりきれない気持ちになった。

 

あれだけ練習したのにな。

 

今回はできる限りのことはやったから
単純に力不足だった。

 


でも、やっぱり選考を受けた皆と
一緒に働きたかったな。

 


会議室に戻っても
どんな顔をしたらいいか分からない。

 

会議室に入り、早々に外に出た。

 

自分とほぼ同時に
選考を終えた仲間がいた。


その仲間も選考に落ちていたので、
二人で外に出た。

 


なんと言うか、
落ちたショックも当然
大きかったけど、


応援してくれていた人に
申し訳が立たない。

 


せめて他のメンバーには、
受かってもらいたい。

 

全員に受かってほしかった。

 

今の自分ができることは、
皆がベストを尽くせるように
応援してあげること。

 


選考に落ちた自分が
会議室にいたら空気が悪くなる。

 

とにかく外に出なきゃ。

 

 

外に出て…

 


気持ちを吐き出したかった。

 

 

胸が苦しい。

 


これは相当ダメージを受けている。

 

 

ほんと、

これからどうすりゃいいんだよ。

 

 

アイスを食べながら、
一緒に買い物に行った仲間に
愚痴をぶちまけた。

 

何も考えず、
ただ思っていることを口にした。

 

A社以外の選択肢を切り捨ててきた。
完全にふり出しに戻ってしまった。

 

 

急に道が閉ざされた気分。

 


わけわかんね…

 

 

せめて皆には受かってもらいたい。

 


もうすぐプレゼンを控えていた仲間に、
リポビタンDを渡して、元気に振る舞った。

 

世間一般的に言う
「空元気」というやつだ。

 

 

結局、合格したのは5人。

 

本当におめでとう。

 

落選したメンバーは残念だけど、
受かったメンバーがいて嬉しかった。

 


この選考で色々なことを
経験することができた。

 


すごい大変な思いもしたけど、
すごい勉強になったし
充実した時間を過ごせた。

 


かけがえのない財産になった。

 

 

・・・・・・

 


「私、人生に偶然ってないと思うの。

 だからオガが選考に落ちたのにも
 何か意味があったんだよ。

 選考に受からなかったことで経験できる
 オガにとって重要なことが
 きっとあったんだよ」

 


同じ選考を受けた
仲間からのアドバイスだ。

 

東京から帰ってきてから
2~3日はヘコんでいた。

 

いや「がっつり」ヘコんでいた。

 


でもこの選考があったから、
もっと成長したいと思えたし、
今も成長欲求を持ち続けていられる。

 


A社の選考を受けたこと。
仲間ができたこと。

 

本当に価値のある体験だったと
心から実感している。

 


チャレンジする時は、
どんなことも大変だ。

 

負荷も掛かるし、辛い。
逃げ出したくもなる。

 

自分もたくさん
逃げてきてることはあるけど、


自分の好きなことや目標からは
逃げずに進んでいきたい。

 


振り返って、改めて
そう思わせてくれる体験だった。

 

 


■終わりに

 

就活日記を長きに渡り
ご愛読頂きありがとうございます。

 

今回も投資詐欺の記事と同様に
かなりのボリュームになりました。

 

最後までご覧頂いた皆さまには
感謝の気持ちでいっぱいです。

 


私が全力を尽くしたA社の選考では、
力及ばず内定をもらうことは
できませんでした。

 

選考期間は一ヶ月でしたが、
長いようで、あっという間の
一ヶ月でした。

 

東京で選考を受けている
一ヶ月間はとても密度が濃くて、
本当にエキサイティングな
時間でした。

 


人のセリフとかは
うろ覚えのところがあるので、


全てが正確なセリフとは
言えないんですけど、


起こった出来事は
もちろん全て事実です。

 


今回の就活日記には、
自分が選考の時々に感じた
素直な気持ち、感情を
ぶつけています。

 


すごく生々しい部分も
あったと思います。

 


投資詐欺の記事と同様に

「ここまで書いていいのだろうか?」

と迷いましたけど。

 


でも感情を捻じ曲げるのは
自分のスタンスに反するので、
全部出し切ってしまいました。

 


学生の頃の経験なので、
もう9年くらい前の話なのに、
つい最近のことのようです。

 


結局は落選してしまいましたが、
自分がここまで進めたのは、
関わってくれた皆さんが
応援してくれたおかげです。

 

一次選考で99人のエールを
くださった皆さん。


二次選考で夢をくださった
100人の皆さん。

 

関わってくださった
皆さんが応援してくれなければ、
ここまで進むことはできませんでした。

 


そしてこんなに沢山の
気づきや経験を得ることも
できませんでした。

 

本当に感謝しています。

 


実は後日談で、
選考を受けていたA社から
もう一度チャンスをもらって
チャレンジしたことがありました。

 


どうやら人事の方にも
「行動力」は高く評価を
して頂いたようです。


人事の方が会社の専務に
取り合ってくださいました。

 


A社は出版事業もやっているので、
出版の営業でプチインターンシップをやって
もし、認められたら出版の方で
内定を出すというものでした。

 


結局、そっちもダメだったんですけどね。

 

「オガにはもっと自分の能力を
 活かせるフィールドがある」

 

自分の持っている特性と
A社が求めているものが
合わなかったのだと
人事の方が話をしてくれました。

 

単純に実力不足だったと思うので
人事の方も気を使ってくれたのですね。

 

同じ会社に2回も選考を
落とされた結果になりました。

 


これも普通では、
なかなか体験できないことですね。

 


2回目のチャンスをもらった時は、


「もしかしたら奇跡の大逆転劇か!?」


って思って、めちゃテンション
上がってたんですけどね。

 


結局二回落ちて、
札幌に戻ってきました。


でもこの選考で得たものは、
とても大きかったです。

 


就職活動をする前は、


「就職活動はやった方がいい」

「就職活動は成長できる」


と言っている人を
あまり信じていませんでした。

 


「なんで就活で成長できんの?」


くらいに思っていましたから。

 


ひねくれていますね(苦笑)

 

そんな私が人一倍就職活動に
価値を見い出したなんて
信じられません。

 


この就活日記で一人でも
多くの方のモチベーションが
上がってくれれば嬉しいです。

 


今回も最後まで連載を
続けることができてよかったです。

 


次の連載の構想も決まっているので、
楽しみにしていてください!

 


それでは、また!